高齢者の食事 時間について

                                                    <span style="font-size: medium;">Q&A 高齢者の食事 時間について、望ましいスタイルを教えてください。<br /><br />1.1回の食事 時間について&nbsp;&nbsp;&nbsp;<br />通常、1回の食事の時間は、20~30分です。これは、施設の業務時間というより、摂食・嚥下の問題にからんできます。1回の食事に30分以上かかると、疲れてきたり、食べ遊びや集中力の欠如が出てきます。また、体力がない方は、体がずれたりします。さらに、食事後は、胃からの逆流を予防するために、30分以上は、起こしておくのが原則です。なので、「食事前のウオーミングアップ+食事+食後30分は起こしておく」となると、総時間は、少なくとも1時間10分程度は必要です。となると、ある程度、体力がないと食事というのはできません。つまり、高齢者にとって、食べるということは一種の仕事になります。<br /><br />2.食事が30分以上かかる場合<br />嚥下・摂食状態に課題があるといえます。理想的には、内視鏡を使って、咽頭を医師にみてもらい、どのような飲み込み状態なのか、客観的に判定してもらうとよいです。次に、食事量を調整します。咀嚼の課題でゆっくり召し上がり、ボリュームが多いのなら、&nbsp;咀嚼状態に合わせた食事形態にしていきます。たとえば、一口大に切ったものを出す、ミキサー状のものにする、水分はとろみをつけるなどです。また、1回食が多いようなら、10時、15時に補助食品を食べて頂く、あるいは、食事全体の量を半分にして、補助栄養食品をつける、と良いと思います。<br /><br /><br />&nbsp;&nbsp; </span>