募金や、いつも行われているボランティア活動などだけが、支援になるとは限らない

                                                    <p>掲載期限切れとなった質問回答からの再掲載です。</p><p>&nbsp;</p><p>募金先探しの質問などは、よく出てくるものの一つですが、</p><p>ちょっとだけ、今一度、よく考えて見ることも必要になると思います。</p><p>&nbsp;</p><p>小学生の子供が、募金の真似事でもしたいのでコインをどこかに</p><p>入れるようなのは、子供のやることだから、大目にみるべきですが、</p><p>&nbsp;</p><p>いい齢の大人が、募金だけしていれば、それだけで良いことしてるかの</p><p>ように錯覚して、その先のことをまったく考えていないようでは、</p><p>ダメなんじゃないかと思います。</p><p>&nbsp;</p><p>人間のやることだから、常に、やってることのプラス面とマイナス面はあります。</p><p>&nbsp;</p><p>意外と忘れやすいのが、マイナス面のほうです。</p><p>&nbsp;</p><p>募金などのプラス面は、意外と小さいし、なかなか結果に結びつきません。</p><p>結果が出ないのはなぜか、常に考え工夫してみることも必要です。</p><p>同じことの繰り返しではダメなのだと気が付くことも重要です。</p><p>&nbsp;</p><p>そして、ほとんどの人が忘れてしまうのが、やってることのマイナス面です。</p><p>特に、ボランティア意識でやってる人は、自分たちのマイナス面の指摘を</p><p>嫌ったり、故意に考えていないようなことも多いですが、</p><p>&nbsp;</p><p>気が付かないような、つい忘れてしまうような、ちょっとしたマイナス面も、</p><p>多くの人が同じように気が付かずにやってたら、</p><p>それが全体として、とんでもないマイナスの蓄積になるのを忘れてはダメなんです。</p><p>&nbsp;</p><p>で、プラス効果が蓄積できるかというと、これがダメなんですよね。</p><p>&nbsp;</p><p>参加者が多ければ、募金金額などは増えるのかもしれませんが。</p><p>では、それが結果に結びつくかというと、ダメだと分かるはず。</p><p>いつまでたっても、何年何十年たっても(そのうちに、何百年かな?)、</p><p>同じようなことの繰り返しでは、人類は進歩できませんからね。</p><p>&nbsp;</p><p>----------</p><p>うーん、募金すればいいだけと考えるのもイマイチです。<br><br>それに、貧困(お金が少ない)だから相手国の子供が不幸と<br>決めつけて、お金あげます(募金します)って変です。<br><br>自然環境に恵まれた場所で昔からの暮らしの人の営みがあれば、<br>それなりにずっと、その土地の人は幸せに暮らせます。<br><br>単に個人の少額の募金くらいで、何かが変えられることはありません。<br><br>募金渡すだけなら、どこの団体がいいかというのも無意味かと。<br><br>例えば、質問のワールドビジョンもキリスト教系団体なので、<br>そこの団体全体がやってることを見て考えることになります。<br>相手の正体や活動趣旨に納得するなら、<br>募金するしないなどは、自由です。<br><br>別な例と比較してみればいいです。<br><br>例えば、日本でもかなり以前から(40-50年前から同じ活動)、<br>JOCS(日本キリスト教海外医療協力会)が活動しています。<br><br>質問者の方も知っていそうに思いますが、<br>使用済み切手を日本国内でいろんな所で集めていますが、<br>そうやって各地の人が集めた切手の多くは、<br>JOCSに集まるものが非常に多いんです。<br><br>ほぼ日本最古の活動団体なので、<br>後から始めた団体は、そこに切手を送ってるわけです。<br><br>まあ、今は切手などは換金しにくいと、<br>JOCSのボランティアの人からも話は出てしまっています。<br><br>JOCSに切手を送るより、直接、寄付金も送れますので、<br>活動を支援したいなら、そういう方法を選んでもいいわけです。<br><br>ボランティアの人向けの説明会などもJOCS側でやっているし。<br><br>http://www.jocs.or.jp/jocs/<br><br>http://www.jocs.or.jp/jocs/tinyd2+index.id+22.htm<br><br>単に、寄付金や物資が送られているというだけでなく、<br>お金の使い道の中身も重要です。<br><br>本来は、現地での生活が普通に成り立っていれば、<br>たとえ貧困に見えても、わざわざ募金や支援は不要です。<br><br>しかし、貧しい地域では医者や病院が無かったりするから、<br>病気になってしまうと、農業や労働などで自分たちの暮らしを<br>支える力が無くなってしまうから、<br>貧困状態を通り越して、飢餓や家族の犠牲にもつながります。<br><br>いろんな団体が、海外向けの医療支援活動もしています。<br><br>日本国内でも、不便な場所は医者が遠いのと同じ事情です。<br><br>単に、いちいち他国から支援に行くのでなく、<br>現地の医療関係者の教育のほうを支援して、<br>自分たちで、自国の医療をまかなえるようにするのが効果的です。<br><br>自助努力への支援は、どこの国でも同じことです。<br><br>貧しい相手だ、お金を渡せだけでは、一時しのぎだけで改善しません。<br><br>どこの団体というか、日本全体で考えればいいですが、<br>自衛隊の海外派遣をどんどんやって、<br>紛争地域みたいな場所でもどんどん自衛隊が出かけて、<br><br>日本の自衛隊は、当然、現地では戦争できないから、<br>じゃあ、紛争やめてくれないかと現地の人が<br>協力して平和になるほうが、<br>最も良い、世界に向けての支援だと考えてもいいはずです。<br><br>貧困支援などに昔から熱心な某政党の人たちなどは、<br>こういう話には、昔から大反対ばかりしてきていますが、<br><br>近年に世界各地に派遣されるようになった日本の自衛隊は、<br>現地では、かなり助かると思われてる時も多いですよ。<br>だって、米軍やヨーロッパの軍の派遣と違って、<br>現地で戦闘で人殺しはしないからです。<br>(他国は、現地のゲリラなどを始末しないといけないから、<br>仕方ないことです。国連などの同意での軍事活動<br>だったりするから、悪いことだと言うわけにもいかない)<br><br>ふつうに、日本国政府に税金払えば、<br>世界の人々の役に、とってもたつんですよという<br>言い方も成り立ってしまうのかもしれませんね。<br>募金なんかより、ずっと役立つこともできますし。<br><br>紛争地域に暮らす人の生活の苦労が続くのは、<br>いつまでも、そこの戦争が終わらないからという<br>事情が最も大きいわけです。<br><br>募金したくらいでは、戦争は解決しません。<br>逆に、何らかの形で現地に資金が流れてしまうと、<br>武器の費用になってしまったりして、<br>かえって、紛争が長引いたりするかもしれません。<br><br>貧困支援のつもりが、逆に、現地の人を<br>苦しめてたりすることって、無いといえるでしょうか?。<br>よく考えてみるといいと思います。<br><br>一番確実かという趣旨とは違いますが、<br>全国各地の郵便局の窓口には、<br>FAO(国連食糧農業機関)の寄付用紙などはたいてあるから、<br>団体としての規模と信頼度は問題ないと思いますよ。<br><br>人間、食わなきゃ生きていけないし働けません。<br><br>相手を貧困国と決めつけるのは失礼なわけですが、<br>しかし、そういった国は食糧不足になりやすいのも事実です。<br>(人口が多かったり、そのわりに農地や農業生産不足があります)<br><br>FAOなど国際機関レベルでの支援は、<br>その国の農業などの大規模な改善も支援するし、<br>飢餓などの緊急時には、物資を送ることもあります。<br>(ユニセフが支援に使う物資と共通するものもあります)<br><br>募金した先で何をしているかを、よく考えてみることが大切です。</p>