コールマン(Coleman)のケロ化 その2

                                                    コールマンの燃焼器具をケロ化する場合の方法には色々ありますが、私は、誰にでもできる、またパーツも手に入りやすいものを使い、そしてできるだけ簡単な方法でケロ化を目指しています。<br /><br />たとえば、工具を使った改造、バルブアッシー全体の交換、コールマンのケロシン用パーツの使用などを良しとしていません。今回はガソリンモデルのジェ<span>ネレーターの交換だけのケロ化の例になります。<br /><br />ケロ化 その2 (#2000)<br /><br />ガソリンのジェネレーターを交換するだけのケロ化には一つの問題があります。<br />それはコールマンの燃焼器具には製造上のバラツキがあり、ケロシンを燃焼させた場合、同じモデルとはいえ、必ずしも同じ結果を得られるとは限らないことです。<br />しかしノーススター2000は、元々ノーマルの状態でケロシンを燃焼させてもそこそこ良い状態で燃焼出来てしまうモデルです。<br />もちろん、以下の通りの不具合も見られます。<br /><br />*燃焼中、タンクの減圧が大きく、継続燃焼させるため、途中何度も再加圧しなければならない。<br /><br />*明かりがちらつき不安定<br /><br />*時間の経過とともに明かりの色が黄色みや赤みを帯びて、次第に黒い煤が付く事もある。場合によってマントル全体が炎に包まれる。<br /><br />基本的に上記の状態は、不完全燃焼であり、原因は空気と気化燃料の混合比が合っていない(空気の方の不足)ためと推察されます。<br /><br />多くのモデルで色々、ジェネレーターを変えてみましたが、理由はわかりませんがアンレデッドモデルのジェネレーターに変えると上記の状態が軽減する傾向があることがわかりました。しかし実用レベルまで軽減するモデルとそうではないモデルに分かれました。<br />ノーススター2000は元々アンレデッドモデルですが、同じアンレデッドモデルの#295のジェネレーターをナットごと移植すると<br /><br />*タンクの減圧はガソリン使用時よりは発生するが、許容できる範囲<br /><br />*ちらつきは無くなる<br /><br />*マントルの発光色は黄色みが強く、明るさもガソリンレベルには届かない。<br />しかし、実用レベルの明るさは確保出来る。<br /><br />上記の通り、安定使用することが可能になります。<br /><br />問題点<br /><br />*プレヒートは入念に行う必要がある。プレヒート後安定燃焼していても不安定になることがある。<br /><br />*#2000の3個体(1997年製〜2000年製)で上記の結果を得ただけである。<br /><br />*個体によっては減圧、ちらつき、マントルが煤けたり炎に包まれたりといった不具合を起こす可能性が残る。特にモデルナンバーが変わったノーススターは未知数。<br /><br /><br />注意<br /><br />コールマンの燃焼器具に指定外燃料を使用することは、コールマンが禁止警鐘している危険行為です。<br /><br />上記の結果は必ずしもすべての#2000に対して同じ結果を保証するものではありませんし、上記のモデルに対してケロシンを使用するよう推奨しているわけでもありません。またどのような結果に対しても当方では責任は持ちません。試す場合はあくまで自己責任の上でお願い致します。<br /><br />上記の安定燃焼とは個人的な感想です。#2000はガソリンを燃焼させるために最適なセッティングがとられています。安定燃焼しているように見えてもCO(一酸化炭素)量が増えていたりNOx(窒素酸化物)が増えている可能性があります。そしてそのような燃焼はジェネレーターの寿命を縮めるになるかもしれませんことをご承知ください。&nbsp;</span>