うさぎの困った行動

                                                    困った行動には必ず原因があります。<br />むやみに叱らず、原因を突き止めて、根気よくしつけましょう。<br /><br /><br /><br />

何でも噛む 齧る
ものを齧るのはうさぎさんの本能です。
でも家具やカーテン、洋服・・・目につくものは何でもかじりますね。
猫回避用のスプレーを使ったり、家具の周囲を何かで囲うなど、工夫が必要です。
齧られて危険なもの(電気コードなど)もカバーをするか上にあげるかの工夫が必要です。
齧り木、藁マット等を与えるのも必要です。

ケージを噛む
単なる退屈しのぎですが、飼い主さんが負けてケージから出してしまうと齧れば出してくれると学習します。
放っておくのが一番ですが藁マットやホリホリハウスなどを与え、退屈させないようにしましょう。

食器をひっくり返す
お代りをねだっています。でも必要以上の食餌はあげてはいけません。
飼い主の気を引くためにやっている行為ですので、話しかけたりしながら気をそらしてあげましょう。

人を噛む
うさぎさんが飼い主さんを噛むのは理由があります。
人間の反応が面白くて痛くない程度に噛むことは問題はありませんが、本気で噛むことは原因を探してください。
ケージやねぐらに手を入れた時に噛むのは、縄張りを侵されたと怒っている・いきなり人の手が入ってきたので怖がっている等です。
噛み癖は必ず直りますので根気よく噛んだらいけないことを教えていって下さい。
噛まれたら嫌なこと,不快なことを声のトーンや若干強めの言葉でうさぎさんに伝えましょう。この時、絶対に体罰はいけません。
自分よりも人間が上である「上下関係」を気付かせてあげて下さい。

人にマウンティングをする
人に対しマウンティング行為をすることは性行動ではなく「遊び」です。
女の子にも見られるマウンティングは「遊んでいる」のです。
不安や退屈の表れでうので、放っておくと別の遊びに移ります。
反応するのが面白くて頻繁に繰り返します。
心配しなくて大丈夫です。

参考文献:うさぎの育て方・しつけ方

権威性症候群
うさぎさんを甘やかすことにより、順位付がうさぎさんの方が優位になってしまうことです。人間より自分が各上になっていますので、改善が必要です。

★権威性症候群の代表的な行動
だっこできない。
言うことを聞かない。
近寄ると逃げる。
ケージに手を入れると威嚇する。
部屋中のものをかじる。
呼んでも反応しない。
おとなしくブラッシングできない。
ツメ切りできない。
そのくせ食べ物だけはちょうだいとせがむ。

★改善方法
うさぎはルールをしっかりと理解します。
しかるほめるをはっきりと区別してスキンシップをとってあげることが大切です。
権威性症候群は生まれつきの性格であらわれやすい子とそうではない子がいます。
親から早く離しすぎるとこの症状が強い傾向があります。
家系の連続の中でしつけをされたことが少ない血統では多くでます。
改善方法としては、机の上などにおいて、軽く両手で腰部をかかえて、
顔を近づけ目線を同じ高さにして話し合いを繰り返すことに尽きます。
聞いたらほめてなでてあげます。このときしっかりと言葉もそえること。えらいねー、と。
これをずっと繰り返すことで話をがまんして聞く、がまんするとなでられるということを覚えるのです。
本来は母親がこれをやるのですがほとんどの子たちはこの母親教育を受けていないため飼い主が代行してやるのです。

★わがままをなおす
ケージの中でほしいよー、とわがままを言っても食事時間以外は対応しないこと。
暴れても無視すること。あまり騒ぐ時はキャリーに移してトイレなどにいれること。
ようするにわがままは一切聞かないようにします。
あとはテリトリーを持たせること。サークルなどで囲ったスペースだけで遊ばせるのです。部屋中をテリトリーにするとわがままが増長します。

うさぎさんの攻撃性について
うさぎに限らず動物は、まったく意味もなく噛み付くようなことはほとんどありません。
私たちと共通の言葉を持たないうさぎさんにとっては、「噛む」ことが言葉の代わりなのです。
「乱暴なうさぎ」「凶暴なうさぎ」と短絡的に判断せず何を伝えようとしているか、考えて下さい。
攻撃性を減らすには、体と心の双方へのアプローチが必要です。
体へのアプローチは痛みがあれば治療すること、避妊・去勢手術をすることなどがあります。
心へのアプローチは、なんといっても信頼関係を構築することです。

★なわばり意識
うさぎさんはなわばりを持つ動物なので、関係が構築されていないとにケージに手を入れたりすると、
外敵から身を守ろうとして攻撃してくることがあります。

★自己主張
性成熟する頃になると、好奇心は旺盛になり行動のレパートリーが増えてきて、
じっと我慢して抱かれているのを嫌がります。
自分の意のままにならない時に攻撃的になります。

★恐怖や不安
まだ信頼関係のない飼い主さんがアプローチするなど、怖いけど逃げ場がないようなとき、
「窮鼠猫を噛む」状態で噛み付くことがあります。

★痛み
それまで普通になでたり、抱いたりできたのが急にそれを許さなくなった時は、
体のどこかに痛みがある場合があります。

★うっかり
うさぎさんはほぼ真後ろ近くまで見ることができる広い視野を持っています。
すぐ目の前のものを見るのは得意ではありません。
口のすぐ前に手を出したとき、それが何かわからないので反射的に噛み付いたり、
食べ物と間違えて噛んでしまうことがあります。